ビジネス
エンターテイメントのコネ、トップ10
ゲストライター
Todd Neufeld
ManagerSal.com
The Twisted Balloon Company
ニューヨーク市、ニューヨーク州、アメリカ
Todd Neufeld は、ニューヨークシティやその近郊でプライベートや企業向けのエンターテインメントをしています。アメリカではメジャーなトークショー等、Mr. Rogers' Neighborhoodや, Late Night with David Letterman, The Today Show, Nightline数々に出演した経歴の持ち主です。ホワイトハウス、MTV,ESPN,CBS,TNT等でも実演経験があります。知的財産を専門とした弁護士としてリタイアしてからは、ManagerSal.comのフリーランスのマネージャーや契約社員のサポートをしています。The Twisted Balloon Companyでは、ManagerSal.comを通してアーティスト達とツイストしたり、Balloon Academyでは、ワールドバルーンアートを教えるなど、忙しい日々を送っています。
契約は、ビジネスにおいて自然に考慮すべき要因であります。事実、一つ一つの仕事を契約とみなすべきです。契約とは、バルーンサービスと何か別の(通常は金銭)ものを交換する同意条件です。然しながら、しっかりとした契約とは、両者がイベントを成功させるための最低限の条件を認識するという事です。
プロとして、クライエントを安心させ、約束した事項を守ることが成功の鍵です。最もクライエントを安心させる事として、何をするか、またいつ実行するか、クライエントから提供されべきことを書面にて確認をとることです。きちんと契約書とは、これらを明記されていることです。もしクライエントが同意された事項を忘れたとしても、書面を見れば記憶を思い出せます。万が一物事が計画通りに進まなくても、支払いが済んでいない場合、法的な行動がとれます。法的手段が必要でなくとも、署名付きの契約があれば、たとえクライエントが思い通りでなくても、支払い義務が課され易くなります。
契約はフォーマルなものから、好きな形式にすることができますが、これは10ケ条はバルーンアーティストが契約に入れるべき事柄です。
1. あなた
契約で最も重要なのは、あなた自身です!当然のことかもしれませんが、一番の条件です。クライエントは、電話で話した人と契約をすると思っているかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。法人組織であれば、契約に会社名を記載しなければ、組織として守られません。必ずどの部署宛に支払いがされるべきが明確にしなくては、銀行側で問題が生じる事もあり得ます。契約は、ブランド名やコンタクト情報が明記されていなければなりません。
2. 相手
2つめに重要なのは相手です!最もなことですが、正しい人と契約していることを確かめます。電話で話している人がパーティーをプランしている人とは限りません。会社を代表していれば、契約はその人でなく、会社であることを確認します。特にイベントプランナーとやり取りしている時には、予約をした当人と支払い側が異なる場合など、話が行き違わないよう、特に重要です。誰もが、契約上の名前を間違いを避けたいものです-私の経験より、間違いは直ちに修正されます。
3. いつ
日時を明確にすべきです。例えば、“忘年会でエンターテインメントをする”や“バレンタインディナーにフラワーデリバリーをする”だけでは契約として曖昧です。実行日時と時間が明確でなければいけません。同時に、いつクライエントの同意が必要か、きっちりと伝えます。同意なしでそのままにしておくと事は、イベントの仮予約のみにすぎません。同意および予約金支払い(必要であれば)期日を伝えましょう。
4. 何を
イベントの契約が終えスケジュール時間の同意が済んだら、次は何のサービス/商品の提供かを明記します。これは、貴方がイベントで何をするかを約束するものです。誰もが一目で分かるよう、サービス内容を細かく明記します。悪い例として、以下のような事があります:
- サービス
- バルーンデコレーションの提供
- バルーンエンターテイメントの提供
これでは、あまりにも漠然としています。これら事項が含まれていません:いつ終了するか?テーブル、天井、壁、フロア、その他場所をバルーンで飾る?“バルーンエンターテイメント”は子供向け、それともショーとして?テーブルからテーブル、又は一か所指定場所で行う?実演時間は、どれくらい?
書面できちんと明記されていればいる程、貴方にとっても、クライエントにとっても期待内容が明確になります。バルーン専門用語を使っても良いですが、バルーン業界に馴染みがない人には極力簡単にすることをお勧めします。“ラインワーク”や“アガットバルーン”は貴方にとってもは馴染み深い用語であっても、クライエントは知りません。ですから、できるだけ簡単に説明したほうが良いです:
- サービス
- バルーンツイスト:アーティスト2名が簡単なバルーンハットやスカルプチャーをフェスティバルで子供向けに作る。
- バルーンバースデーショー:着席の子供向けに、45分間楽しいバルーンシリーズを実演する。
このような文章の方が、両者にとって分かりやすいです。貴方が何をすべきか又クライエントの期待が明確です。“シンプル”なバルーンが何かまで説明しなくてもよいと思いますが、あなたの経験は別かもしれません。また、実演の順序も説明の必要はないと思いますが、貴方のケースでは必要かもしれません。これらの事柄は、営業の時点でしっかり確認してください。
5. 価格
価格の明記はお忘れなく!営業の過程で値幅について説明すると思いますが、契約には実際の数字が必要です。合計額に加え、支払い期日も明記します。前金が必要であれば、前金額と支払い期日の明記が必要です。また、残金の支払い期日:パーティー当日、パーティ前後であるかも明記します。貴方のサービスの価格と支払い期日がクライエントにより異なるのは必然です。例えば、殆どの学校や図書館では、前金制度がありませんが、別のクライエントは前払いが可能かもしれません。パーティーが開始前に前もって準備時間と費用が必要であれば、前払いが必要となります。逆に、組織の中には、請求書の受領後30日以内の支払いとなっているかもしれません。結局のところ、クライエントが支払い期日を理解していること、そして貴方がいつ支払われるかを認識 することが大切です。
6. 負債
時には事故も発生します。どんなイベントにおいても、誰かがケガしたり何かが破損する恐れがあります。誰かの目にバルーンが割れたり、支柱が崩れてグラステーブルが壊れたり、更にはもっと最悪も考えられます。その時、誰に破損の支払い義務があるのでしょうか?あなた自身又は貴方が派遣したアーティスト、貴方を雇ったプランナー、運営側、又は会場かもしれません。契約書に責任要因が明記されなければ、緊急の場合はっきりしないまま、貴方が責任を負うはめになりかねません。ですから、必ず事故の際、貴方にどこまでの負担責任があるかを言語で明記します。法的な要求となりますので、他の契約内容よりも明確な法律用語で明記するのもよいでしょう。
例として:“クライエントは全ての責任を負い、賠償に同意、弁護、責任なしの会社又はアーティストが所属する全ての会社を肯定し、そのダメージへの如何なる事故、クレーム、判断、費用や責任、観客やスタッフによる、イベント中/準備/撤去中の負傷や所有物の破損や負傷を想定すること。その会社の責任は、この同意に基づいた価値を超過しないこと。
貴方署名する殆どの契約はもっと長文で詳細であるべきです。次回に車をレンタルする時、ローラーコースターに乗る時、動物園にて、アメリカではあらゆる場所の責任事項を読んでみて下さい。万が一にケガをした時や破損した時に会場の立場を守る言語が明記されているのが分かります。ですから、貴方や自身のビジネスも同じように守られる必要があります。
7. 不可抗力条項
場合によっては、完璧な同意ができないケースもあります。チャイルドケアではありませんが、地震等の“天災”は予想外でどうすることも出来ません。不公平ではありますが、貴方が起こしたことでなくとも、あなたの責任となります。大抵の契約は、 このような稀な状況を想定し、両者の同意も取り消しとする“不可抗力”条項を設けます。ですから、貴方も不可抗力条項を契約に入れるべきです。
8. 法の選択
法律は地域により異なります。例えば、競合禁止契約はカルフォルニア州では合法ではありませんが、ニューヨーク州では合法です。クライエントが貴方の州外であったら、同意にどの法律が適用されるのかが分かるのでしょうか?また、何かを決定するのに法廷に出向かなくてはいけない場合、相手が来るのか、貴方が出向くのか、どうすれば良いのでしょうか?大抵の契約は、法の選択や法廷の選択を明記します。次回、長い契約書を探してみてください。訴訟にならない事ことを望みますが、万が一のために準備しておきましょう。不幸が起こる日を想定し、あなたがビジネスを構えている場所の法律が適用し、そのエリアの法廷へ出向く旨を契約に記載しましょう。
9. キャンセルポリシー
キャンセルするクライエントは鬱陶しいですが、ビジネスには付き物です。然しながら、キャンセル規定外でのキャンセルの会話は気まずいものです。大分前もってキャンセルした場合、前金を返金しますか?パーティーの数日前はどうですか?パーティー当日朝のキャンセルの場合、未払い残金はどうしますか?相手が前もって全額を支払っていたら、どうしますか?既にカスタムでバルーンを注文した場合のキャンセルは?これらの質問は事前に回答し、契約に入れるべきです。契約を送る前に、双方にとってどの条件がフェアであるか考慮すべきです。明確に記載することによって、キャンセルが発生した時にドタバタしません。
10. 署名
クライエントの同意が無ければ、上記の事項は全く無駄です。一番の方法は署名を貰う事です。署名欄は、最初の構成や“貴方”を強化する箇所でもあります。会社を代表しサインするのであれば、それを強調するべきです。一番良いのは、署名した日付を含むことです。私達のManagerSal.com では、クライエントのIPアドレスも記録します。これらの事は、クライエントが契約を読んで同意したことを示した証です。
11. おまけ:カスタマイゼーション
バルーンの各イベントは多少なり異なります。テーマが変われば、子供の参加数も異なり、その他詳細も様々です。小さな詳細が大きな相違となりかねます、例えば、屋内や野外のパーティー等です。時には、スパイダーマンとユニコーンテーマのような、ちょっとした違いだったりします。または、子供12人に対して14人等、貴方にとっては大したことでないかもしれません。クライエントにとって大きな相違であっても、あなたにとっては、プリンセスが異なるだけの些細な違いかもしれません。あなたにとってどうでも良いことであれ、それぞれの契約において、各パーティーをパーソナル化すると良いでしょう。例えば、このような簡単なことでも結構です:
“ショーについて:このイベントはアナの6歳のバースデーパーティーです。参加者は12-15名のお子さんで14:00-16:00開催です。アナのバースデーのテーマは、マーメイドで親友はジェイミーです。いとこのケーティーはアイルランドから出席し、アナの友達を知りません。照会は、サーレムモンテソリー学校です”。
これらの要因を踏まえれば、契約を送る準備万端です。もっと例や文章をご覧になりたい方は、私の本Sign Here! Contracts for Variety Entertainers. を参照ください。さらに、プロの契約や領収書なども、様々なビジネス形態に合う様、ManagerSal.com に掲載しております。