ロードアイランド州のRocky Toomey,Future Affairs Productionsが、Katy Perry やPhishのようなクライエントからのバルーンドロップの経験をシェアーしてくれました。何百ものバルーンドロップを使う大晦日のイベントも間近ですから、特殊効果の 知識を見直す絶好の時です!

By Rocky Toomey, Future Affairs Productions

“ソフト特殊効果”は、特別な許可が無くてもできる特殊効果のことを言います。

例えば、バルーンドロップ、CO2コンフェティ/ストリーマーキャノン、CO2コンフェティ吹雪、新しいものだとバルーンバナードロップなど、我が社が開発したものがあります。また、今後も新しいマシーンを開発してゆきます。

我が社では、長年に渡ってバルーンドロップ効果を使ってきましたが、最も素晴らしいコメントは、私達のスタッフとして参加した人々からです。どういう事かというと:我が社が特定の音楽バンドや著名人から依頼がある仕事をしているのが伝わると、決してスタッフを欠かさないのです。エアロスミス、フィッシュ、ケイティ·ペリー等その他多くのバンドやスターのコンサートでバルーンドロップをしてきました。私のスタッフには、会計士、企業CEO、建築家など、これら著名人の大ファッンが我が社の社員として雇用されてきました。特殊効果の準備には経験を積んだスタッフが必要とされるため、事前のトレーニングを条件として新しい“ファン”を採用します。結果として、これらの経験を十分に積んだ絶叫ファン達を、長年に渡って国内のイベントに連れてゆくことになりました。彼らのコメントはいつも同じです。“バルーンドロップがこんなに作業が大変なのを知らなかった”、“この演出の裏で作業している人達を、永遠にリスペクトする”、“この経験は素晴らしい、決して忘れない!”等です。

今まで特殊効果の作業に携わった人々より、そのようなコメントがありました。あるスタッフは、“天井からバルーンが舞い降りてくるシーンを見るたびに、多くの準備と作業を伴って、本当に素晴らしい演出となることを思わずにはいられない”と言います。

どうしてバルーンドロップは特別なのか?基本、プロらしく仕上げるのに、パーティーに携わるクライエントからステージマネージャー、プロデュ-サーや関わりある組織とコーディーネートする必要があります。どの分野とも上手くデザインを実行しなければなりません。バルーンドロップの袋を実際に開ける担当の部門に責任が押し付けられて、バルーンドロップが失敗した怖い話を数多く聞いたことがあります。

例えば、2004年CNN民主党ナショナルコンベンション放映でバルーンが落ちなく、当時プロデューサーのDon Mischerが思わず生放送中Fワードを発してしまったことは忘れられない苦い記憶です。

ですから、バルーンドロップの設置デザインに知識があるだけでなく、当日に関わるチーム達と綿密なコミュニケーションを取れることが大切です。特に会場の組織のルールに沿って計画することは、とても重要です。そのことを関係者だれもが認識していれば、焦る結果に直面することはありません。自社は、マディソンスクエアーガーデンなどの組織のバルーンドロップを沢山手掛けてきており、MSG IATSEスタッフと共同の仕事に満足しています。

 

先に、バルーンドロップの“デザイン”と言いましたが、素晴らしい演出を作るのに重要な要因であります。成功するドロップのデザインには、現場へ到着するまでの全体構成の準備から、当日のドロップ実行まで沢山の要因があります。

バルーンドロップを作り上げる知識に長けている人と作業することが不可欠です。

簡単に全てのドロップが開くためには、袋の設置デザインから、失敗するメカニック、空中に飛ばせるノウハウの知識を事前に持ち合わせていなければなりません。またまた、貴方のドロップの“落下確率”を認識しておくためにも、実際の演出に携わってた人でなければいけません。実際の落下が始まる前に、実行の合図が早めにされなければなりません。例えば、ニューイヤーズイブやコンサートでのドロップは、実際のタイミングより数秒前に引かれて袋が開き始めなくてはなりません。この演出は、パフォーマー、プロデューサー/ステージマネージャーの指示にもよります。もし、バルーンドロップが150フィート空中で、パフォーマーが特定のタイミングでステージ上を舞う時間を狙うには、落下率がパフォーマンス時間に上手く計算される必要があります。

パフォーマンス自体もイベント全体の構成に頼ります。私達が大規模なバルーンドロップをする時は、イベントの様々なロジスティックを考慮しなくてはなりません。バルーンを膨らませるのに何人必要か?どのスタッフが膨らまし作業に入るか?何処で膨らまし作業をするか?イベント組合の会場なので、組合が膨らまし作業に入ります。その作業に何時間要するか?バルーンバックの吊り作業にどれくらい時間が必要か?バルーンバックを飛ばせるのに、何箇所くらいに設置するか?いつでもタイムイズマニーですので、設置が整っているのに、もしバルーンドロップ準備が整っていなかったら、プロデューサーにとって無駄な費用となってしまいます!どんなプロデューサーも、吊るすバルーンが準備できていないために、組合の残業が発生させたくありません!次に、ドロップ執行の計画が必要です。天井に何個のリガー(設置金具等)が必要か?落下担当スタッフが、暗い舞台天井で、どうやって多数のバルーンバック落下リガーを見つけられるか?です。最後に、イベントの撤去です。全部のバルーンバックを下ろすのは簡単ですが、それが撤去時間に考慮されなければなりません!こういった訳で、できるだけ最高のチームを雇用して“簡単な”バルーンドロップとなるのです。

私が開発した“バルーンバナードロップ”についてお話します。これは、2016年にフロリダ州、オーランド市で開催されたThe Special Events Showで行われたものです。

この特殊効果には、通常のバルーンドロップに“ダイアモンドバナードロップ”という新しい演出が入ります。バルーンドロップの袋が開くと、予想通りバルーンが床に落ちるのですが、さらなる演出があります。バルーン落下が設置される天井の距離にもよりますが、バルーンの袋にバナーが縫われていて、袋が開くとバナーもバルーンと一緒に落下していきますが、バナーだけ観客の頭上で止まるように取り付けてあります。

会場の照明が反射して、ピカピカのフォイルのバナーが部屋中に光輝く効果で、思い出深い素晴らしい演出となります。

これらの特殊演出は、どんなイベントでも素晴らしい効果をもたらしますが、入るスタッフをきちんと吟味することを忘れないでください。シンプルな特殊効果かもしれませんが、経験豊富で適切なスタッフをチームに入れないと、散々な結果となってしまいます!

Future Affairs Productionsは、ロードアイランドを拠点とするカスタムイベントデザイン/装飾の会社です。30年の経験を活かし、フォーチュン500の企業や世界中のコンサート会場のバルーンドロップや演出を手掛けています。